Scrapboxは何がすごいのか
最近個人用のメモとしてScrapbox を使い始めたところ、だいぶ使いやすいと思いました。個人プロジェクトのメモとして使ってますが、思いついたことをポンポン書いてそれぞれのエントリをリンクさせていくという、思考の流れに沿った使い方ができます。blog/wikiというよりはマインドマップに近いのかもしれません。
チームの情報共有ツールとしてはどうか分かりませんが、個人用途であればかなり強力なツールです1。「scrapboxがすごい」みたいなエントリをよく見かけますが2、確かに一言書きたくなるものがあります。
すごいところ(1): 書きはじめる敷居が低い
敷居の低さははっきり感じていて、それは書くときに考えることが少ないこと、完全WSYWIGにより修正が簡単なこと、エントリの単位が小さいこと、などかなと思いました。
エントリの単位が小さいことについて補足すると、まずscrapboxには見出しがありません 3。使うまでは「そんなバカな(笑)」と思ってたんですが、使い始めてわかりました。見出しで分けるところでエントリを切るのが正しそうだなと。このエントリ自体でいうと「Scrapboxのここがすごい: 書きはじめる敷居が低い」みたいなエントリで独立するイメージです。
そのかわり構造化された文章ではなくなるわけですが、多分それは意図的な設計です4。
すごいところ(2): エントリ同士の有機的なつながり
#
または []
で「リンクモード」になり、インクリメンタルサーチで他のエントリを探してリンクできます。このUXがいい。エントリ同士がつながっていく気持ちよさがあります。
マインドマップ的なものから着想を得ているのかなと思いました。となると将来的にはマインドマップ的なビューも追加されるのかも。
markdownで構造化されたドキュメントは上から下に向かう直列的な構造ですが、scrapboxのドキュメントはもっと複雑なグラフ構造をしている感じがしますね。
public Scrapboxの具体例
publicなのでぼくの用途とは違いますが、この2人のscrapboxが使いかたとして参考になります。特にscrapbox開発者であるshokai氏のscrapbox論は過激なところもあるけど非常に刺激的で参考になる。
- Scrapbox開発者のひとり、shokai氏のscrapbox:
- サイボウズ・ラボのコンピューターサイエンティストの西尾さんのscrapbox:
Kibelaはどうしたらいいのか
- 書いたり編集したりする敷居は下げたい
- これは一貫してその方向に向かっているので、いま足りない分は単に開発リソースの問題
- とはいえKibelaは3行だけのエントリは書きにくい気がする
- これはKibelaというサービスの設計上の問題かもしれない
- 用語集とかエンサイクロペディア的なものを作りやすく&見やすくはしたい
- エントリ同士の有機的なつながり
- これも当初から意識はしてる
- 内部リンクのtitle自動展開とか自動トラックバックとか
- マインドマップ的なviewを取り入れるのはありかも
- yoichiroさんは執筆にあたってmindmapを自作してた
- これも当初から意識はしてる
-
日本語入力まわりでけっこうバギーな挙動もあり成熟度でいえばまだまだですが。 ↩